2024年4月1日に発生したHOYAグループのシステム障害は、本社と数々の部署を巻き込んだ。被害の全容は未だに明らかにされていないが、SNS「X(旧Twitter)」を通じてHOYAレンズの注文に支障が出ているとの声が上がっている。障害の影響範囲や原因は今も調査中で、外部の専門家も加わって復旧への努力が続けられている。
HOYAビジョンケアグループからは、顧客へ向けて外部のトラブルが原因であることと、解決には時間がかかることが伝えられている。特に特注レンズの配送に遅れが生じ、新規の注文も一時的に停止している状態だ。
この障害の背後には、「WordPress」の使用が疑われている。最近になって、「LayerSlider」や「Survey Maker」、「Popup Builder」といったプラグインに関する脆弱性が指摘されたばかりで、WordPressの利便性の裏でこれらのリスクが潜んでいることが再認識された。さらに、複数の業務システムを一つのサーバ上で運用するリスクも、この障害を通じて明らかになった。